大晦日〜公現祭
クリスマス休暇も終え、ようやく仕事も始まりました。
スペインでは公現祭(Epifania)まではお休みの人達が多く、職場の皆と顔合わせができるようになったのは1月7日以降でした。
公現祭については去年のページをどうぞ。
なお、スペインではEpifaniaというよりも1月6日に東方の三博士(Reyes Magos)が来た日として”Reyes (Magos)”と言われるのが一般的です。この三博士が良い子にはプレゼントを持って来ると言われ、5日の夜はマドリッド中でパレードが行われていました。この日の為に選ばれた”Reyes”がマドリッド市庁舎を訪ね、サッカー場に登場し、最後にはパレードの乗り物に乗って子供達に飴を投げて配る為、街は子供達で溢れ帰っていました
ちなみに、このReyesは子供達にプレゼントを届けるのに窓から入ってくるらしく、その近くに靴を置いておくのが一般的だとか。サンタクロースとどことなく似ていて非なるものです(笑)
さて、順番が逆になりましたが、大晦日について今回したことも含めて簡単にご説明。
①大晦日の大掃除
スペインでは、日本のように「一年の汚れを全て取る」という考え方はありません。これは去年の日記にも書きましたが、一年も汚れがたまっているような所がないからです。つまり、基本的には一年中キレイな家がほとんどなので、取り立てて何をするという訳ではないみたいです。こっちの主婦の徹底ぶりにはいつも頭が下がります(^^;)
②大晦日の料理
大晦日の特別な食事はありません。
ただし、所謂スペインのご馳走のようなものはどこでも準備しています。毎年ご馳走が同じ家もあれば、毎年違う家もあります。
いずれにしても、ご馳走を食べるのはどこでも一緒のようですね。
私達は、今年は一皿目がエビとムール貝のスープ、二皿目が鶏料理(サフランとナッツ類と卵で調理したpepitoriaというスペイン料理)、そしてデザートにマンゴームースとフルーツをいただきました。日本の「年越し蕎麦」と比べるとものすごいボリュームです。そして、ディナー開始が10時位なので、終わる頃にはもう真夜中近く。慌てて新年を祝う準備です。
③年越しの仕方
日本では家族だけで過ごすのが一般的ですが、こっちでは家族だけではなく、近くの友人も誘って一緒に新年を迎えるのが普通みたいです。「楽しい時間は皆で分かち合う」という考えから来ているんですが、考えてみると日本はこの時間を「特に親しい人達と分かち合うもの」としているのかも知れませんね。私達は、義両親の知り合いで、同じくマルベヤに家を持っている家族を招待して新年を迎えました。彼らが11時半頃到着し、皆で一斉にブドウを食べて盛り上がりました。
このブドウについては、またまた昨年の日記をどうぞ。
この年越しパーティー、いつものことながらびっくりするのが、それが朝5時位まで続くこと。人の家に行って朝5時って日本では考えられないですよね。でも、こっちでは皆そういうことに慣れているので、私の義両親もへっちゃらです。また、疲れたとしても、「こんなに遅くまで時間を忘れて楽しんでくれた。我が家が居心地が良いと思ってくれたみたいで良かった。」となるらしく、決して「いつになっても帰らないから・・・」とはならないそうです。
というわけで、長居をした方も「長居をして向こうを疲れさせてしまった。」とはならず、「あら、もうこんな時間!楽しくて長居しちゃった!」で終わるみたいです。また、お互い家に招き合う友人同士なら、疲れた時には「私は疲れたから先に寝るね。」と言うのもOKだし、招かれていた人がそこで慌てて帰る必要もないとのこと。だからこそ、お互いにストレスフリーでいられるみたいですね。
ただ、私もこれに慣れて来たのはつい最近のことで、それまでは「長居しなくちゃいけないのが疲れるなぁ。。。」と感じていました(^^;)
④元旦の過ごし方
日本のようにお正月に家族揃って「あけましておめでとうございます」と挨拶して、新年清々しく特別な朝食をとる・・・ということはスペインでは全くありません。宵っ張りの国ですから、年越しのお祭は騒ぐけれど、元旦はひっそりゆっくり休んで過ごします。(日本の「一年の計は元旦にあり」は通じません・笑)
皆朝の5−7時位まで起きているので、普通はお昼過ぎに目を覚まし、そこから朝食かお昼かよくわからない普通の食事をとります。「あけましておめでとう」の挨拶はするけれど、それはもう前日にしているので、実際の所普通のおはようと大して変わりません。
そうそう、義両親に日本の新年の挨拶を教えました。「正座をして、床に手をついて、深々とお辞儀をして・・・」と教えたら大喜び。1月3日にお雑煮を作ったら、食事の前に皆が「日本の挨拶をしよう!」と言い出し、皆で「あけましておめでとうございます」をしました。夫の弟は日本風に(?)バスローブを着て登場していました。
楽しい休暇でしたが、毎日食べ過ぎたので、そろそろ普通の食事に戻さなければです。ようやく今週からジム通いを再開しました!
新年おめでとうございます。
スペインで3回目のお正月でしたっけ?
去年につづいて、スペインの不思議な年末年始の過ごし方
(ブドウの事とか、朝までお宅訪問とかね。)をご紹介いただいて
読むのが楽しかったです。
新年に皆で、日本式の挨拶するなんて、Harukiさんが
家族で大切にされている様子も嬉しかったです。
義母さまの日本の海の風景の絵もこんど良く見せてくださいね。
ということで、今年もよろしくお願いします
Harukiさんが ご主人のご両親やご親戚に
すごく 大切にされているんだなって 伝わってきましたよ。
楽しい年越しをすごせてよかったですね。
でも スペイン人って 本当に人生を楽しむことにおいては、
世界一だって いつも 思っています。
その点、日本人は、技術立国であっても、精神的に Poorですね。
鑢さん
あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いいたします(^^)
>スペインで3回目のお正月でしたっけ?
正確に言うと2回目なんです。
私がこっちに来たのは2006年の1月5、6日だったので。
でもめでたく3周年です
>Harukiさんが 家族で大切にされている様子も嬉しかったです。
ありがとうございます。
色々意見の違いはありますが、義両親も海外に住んだことがある人なので、文化の違いには慣れているみたいです。
ただ、最初から家族の一員のように扱われたので、家族で当たり前のことが私一人にとってだけビックリ、、、ということもありました(笑)
でも、本当に私は良い義両親を持てて幸せだと思います
義母の絵、今度特集でもしてみますね。
素敵な絵がいっぱいなので、美術やデザイン好きの鑢さんなら興味があるかも知れません♪
陳さん
>Harukiさんが ご主人のご両親やご親戚に
>すごく 大切にされているんだなって 伝わってきましたよ。
ありがとうございます。
本当に私はラッキーだと思います。結婚相手は選べますけど、義両親は選ぶものじゃないですし(笑)
でも、きっと自分が結婚する相手のご両親なら素敵な所がいっぱいある人というのが普通なんだと思います★
>でも スペイン人って 本当に人生を楽しむことにおいては、
>世界一だって いつも 思っています。
本当にその通りですね。
皆、本当に仕事を終わらせて早く帰る気満々でいるんですが、仕事の集中度はかなりのものだといつも感心させられます。
>その点、日本人は、技術立国であっても、精神的に Poorですね。
最近は随分変わって来たと思いますが、やはり上の世代はそういう傾向があると思います。
仕事や自己研鑽に時間を使うのは良いと思いますが、それが中心になって夫婦や家族の関係を育てるのに時間を使っていない人が多いと思います。
どの人間関係についても時間を割き、心を注ぐ必要があると思いますから、少しずつでもそれが変わって行けばいいですね。
新年の抜けるような青空ですね!海の向こうはアフリカ大陸なんだ!海沿いの道を散歩したら、さぞ清々しいでしょうね。
去年は立ててあったワイアーを、今年は寝かせてありますね。
改まったお席のセッティングの中にも、いろいろな個性がありますね!
キャンドルの飾り方もステキだし、テーブルクロスもいいわぁ〜〜。
部屋の飾りは雪の結晶ですか?スペインの冬にも雪が降るんですね。
ブドウの食べ方がおもしろい!何故片足なのか????
>おばあちゃんは生まれてから今までをほとんどずっと小さな村で過ごした人ですが。。。。。。。「だから何だっていうの。日本人だろうが何人だろうが、一番大事なのはあなたの子と彼女が愛し合っているってことでしょう。」と檄を飛ばしたらしいです。
何処に生まれようが、生きようが、その人の心のスケールはその人自身が作るものなのですね
素晴らしい方です
きっと「幸せになる名人」
「幸せマイスター」なんでしょうね!
見習いたいです
プリンさん
>去年は立ててあったワイアーを、今年は寝かせてありますね。
お、鋭いですね!
義母はシンプルな飾りが好きで、さらに使い回しができるものが多いように思います。いろんなシーズンに使えたり、ちょっと変えるだけで雰囲気がガラリと変わる物が多いので、私もそういうものを使う度に感心してしまいます。
>きっと「幸せになる名人」「幸せマイスター」なんでしょうね!
本当にそう思います。誰と一緒にいても幸せで、どんなものを食べても幸せで、さらに皆に合わせて朝の3−4時まで起きている時も「皆と一緒だから楽しいもの。大丈夫よ。」と言います。
私はそこまではなかなかできなくて、、、やっぱりすごいなって思います。
ちなみに、夫が小さい頃おばあちゃんがパリに訪ねに来てくれたらしいですが、おばあちゃんはもちろんフランス語が分からないので、道が分からなくなると当時3歳の夫が通訳をし、おばあちゃんはそれを聞きながら保護者として外出したとか。聞いた時は笑ってしまいました