赤ちゃんベッド
以前、「赤ちゃんの寝床」として、欧米では一般的なMoses basketについて説明しました。この寝床が小さくなる3−4ヶ月目に、大体赤ちゃんはベッドに移行します。とは言え、普通のベッドはまだまだ大きいので、ここで赤ちゃんベッドの登場です。
赤ちゃんベッド(スペイン語では”cuna”)は、大体幅が60センチ、長さが120センチ程度で、「柵」で赤ちゃんが落ちないようになっているものを言います。
ただ、私たちはシンプルなものが好きなので、お店を回って探してみればみる程子供っぽいデザインに飽き飽きしてきました。逆に、デザインがシンプル過ぎたり、作りが粗いものも沢山あり、「どうしてシンプルでいて温かみがあり、さらに細部まで美しいデザインのものはないんだろう。」と思っていました。
そんな中、偶然IKEAで素敵なcunaを発見しました。Hensvikというモデルですが、白いシンプルなデザインでどこにでも馴染む上、作りがしっかりしており、さらにマットレスの高さも調整できるということで、最終的にはこのモデルを買うことに決定!引っ越しの日が近づいていたこともあり、引っ越し後にスペースが増えた所で買うことにしました。
しかし、リフォームでは思いがけないハプニングも沢山あり、あれよあれよと言う間に娘は5ヶ月に。もともと元気でよく動く子だったことも加わって、moses basketの中の娘はだんだん窮屈そうになってきました。腕を広げることもできず、膝を直角に曲げて脚を広げ、肘を曲げてげんこつを作って寝ている姿はさながら虫のよう・・・。暑くなってからは、寝返りを打ってbasketを広げようと頑張っていましたが、限界に近づいてきているのは明白。
ある日、義母が来ている時に、二人で思い立って、「IKEAに行って赤ちゃんベッドとマットレスを買って来よう!」ということになりました。地下鉄に乗って最寄駅まで行き、そこから20分程かけてIKEAに到着。二人で喜び勇んで買い、一緒に運ぶ事に。
しかし、運ぶのはそんなラクなことではありませんでした。ベッドとマットレスは併せて30キロ弱。二人で御神輿のように前と後ろで持って歩きましたが、かなりの重さに私は途中でヘトヘト。義母は、「家にこれを持って帰ったら、かおりがすごく喜ぶわよ!それを励みに最後まで運びましょう。」と言いましたが、私は既に「あと●●分歩いたらラクになる。」と考えてばかり。(弱い母です。)また、途中で義母が「何だかお祭の猿みたいね、私たち。」と言ったので、大笑いしてなかなか運べなくなりました。
義母は既に60歳を超えていますが、彼女の「家族の為に頑張る」という気持ちにはいつも脱帽です。私たちが朝の6時に出発と言えば、5時に起きて朝食と手持ち用のお昼の準備をしてくれ、夫が実家に置いた何かが必要と言えば、飛行機での制限ギリギリ(10-20キロ)の荷物を持ってスペインに来てくれます。リフォームでも、私たちが必要なものを見に行く時に、朝から晩まで付き合って一緒に悩んでくれました。その行動力から見習うことは沢山あります。
夫と一緒にようやく赤ちゃんベッドを組み立てました。ついに完成!かおりも心無しか嬉しそうです。
ちなみに、柵にかかっているシーツは、義母の母、つまり娘のひいおばあちゃまが、夫が赤ちゃんの時に作ってくれたものです。以前夫のベビーベッドにかけていた「シーッ!僕は寝ています。」とフランス語で書いてある青い板について書きましたが、この板とひいおばあちゃまのシーツを見る度に、こうして物を大切にする姿勢を私も見習いたいものだと感じます。
初めまして!ブログを拝見させていただきました。
赤ちゃん可愛いー♡
私は日本の大学に通っており、スペイン語を勉強中です。
なのでとてもスペインの文化や習慣に興味があります☆
どのような経緯で移住することになったのですか?
教えていただけたら幸いです!
さつきさん
コメントありがとうございます。
私は、日本にいた間は第二外国語としてフランス語を選択し、就職後もフランス語を勉強していました。
それがいきなりスペイン語ですから、人生何があるか分かりません(笑)
移住の経緯は、英語以外の言葉を学びたかったこと、ビジネス法の修士コースで勉強したかったこと・・・というのが理由ですが、スペインを選んだのは、今の夫の近くに住むためです。
その時には色々な人達から反対されましたが、こういう決断をして良かったと思っていますよ。