キッチン公開
大して公開するほどのものでもないんですが、日本とスペインの台所比較ということで、今回は写真を載せることにしました。スペインには結構カラフルな台所があります。タイルに赤や黄色の模様が入っていたり、真っ赤な床だったり、クリーム色にオレンジの挿し色が使われていたり。。。日本だと落ち着いた色合いかステンレスが多い台所が一般的だと思うので、最初にこっちの台所の色使いにビックリした覚えがあります。どこにいっても台所は明るい☆
我が家は明るい色合いではありませんが、タイルが2色使いだったり、引き出しが青とベージュの交互になっていたりして、やっぱり日本では珍しいだろうなぁと思います。では、台所事情いろいろ比較〜。
- 食料の保存
日本では食料を鍋ごと外に出しておいて、それを食べなくても「次の日に火をいれるから出しておいて平気」と言って毎日火を入れることがよくあります。これがヨーロッパでは通用しません。「料理を作って熱がとれたらどんな食料も冷蔵庫。食べる分だけ出して加熱して残りは冷蔵庫でずっと保存したままにすれば、日持ちはするし料理の味の質も落ちないよ。」と説明されました。これを「温度の鎖を断ち切らない」と言います。確かに何度も火をいれたお味噌汁って美味しくないかも。。。あと、冷蔵庫にものを入れる時はほとんどタッパーに移し替える為、場所を取らないしそんなに物で溢れ変えることもありません。カレーとか煮込み系はそのままにして煮直すこともあるけれど、私も最近では「一度作ったら冷蔵庫で保存」にしています。4、5日は余裕で持ちますよ。ちなみに、写真のお鍋は作り立てのトマトソースです。これも冷めてから冷蔵庫に入れました★
- ハロゲン調理器
日本ではガスコンロを使っていたので、最初火力は大丈夫か心配していました。
確かに炒め物とかではガスの方が良いと思いますが、火力は十分強いし、長い時間のコトコト煮込みにもすごく便利で重宝しています。あと、何と言っても掃除が簡単!
こっちではかなり一般的なハロゲン調理器。それ専用のクリームクレンザーもスーパーで売っているし、洗剤と重曹でもキレイに落ちるので、毎日ピカピカにして一日を終えるのがちょっと幸せ。実家のガスコンロとか、毎晩掃除しても汚れが少しずつ溜まっていた気がします。(今は毎晩はあり得ないだろうし。。。
)台所を簡単にキレイに保ちたい人には魅力的な一品です。
- 床がタイル
日本の台所はビニール床か木の床が一般的だと思います。こっちでは断然タイル。タイルを作る国だからというのもありますが、理由は「掃除がラクだから」らしいです。スペインではどの家庭にもモップがあって、2、3日に一回は洗剤をちょろっと入れたお水で台所の床のモップがけをします。というわけで、長年の油汚れみたいなものは全くないし、魚や肉の臭いなんかも残っていません。こっちで使う洗剤が私にとってはかなり強くて(塩素入り)、時には水だけで掃除することもありますが、モップ掃除はラクでなかなか良いですよ。
日本でタイルの床の台所が少ないのは、やっぱり寒い印象を与えるからでしょうか?あとは、ダイニングの床は木の方が感じが良いから??日本では受け入れられないかなぁ、タイルの床。。。
ちなみに、ルクセンブルグの色々なお家の台所は床が石でした。これまた掃除しやすいですね。
- 洗濯機は台所
スペインでは大体どこの家でも洗濯機は台所にあります。日本みたいにお風呂のお水を再利用する習慣(というか、お風呂に入る習慣)がないからでしょうか。いくつかの家では洗濯機は別の小さな小部屋にありましたが、それも台所の隣でした。
2年間こっちに住んで思うのは、台所に洗濯機があるって非常に便利なことです
料理の合間にパパッと洋服の仕分けをしたりできるし、台所にいる時間が多いと洗濯終了にもすぐ気がつくし、お鍋の様子を見ながら洋服を干せるし。「台所は主婦の城」と言いますが、こっちでは全部揃ってパワーアップっていう感じかな(笑)
ちなみに我が家ではアイロンセットや掃除機も台所の収納棚入っているので、台所の隅でアイロンをかけながら料理の様子を見るということもあります。ちょっと広めなので息苦しいこともないし、ほとんどの家事が台所で終わるのでなかなか便利です。
- 三角コーナー
ヨーロッパの台所には三角コーナーはありません。何を使っているかというと、スーパーのビニールとか八百屋さんの紙袋とかです。そういうのに調理で出たゴミをいれ、それをまとめてゴミ箱に捨てているので、流しに三角コーナーを置く必要がないんです。ちなみにゴミは毎日プラスチックのコンテイナー(夜のみ登場)に捨てられるので、日本ほど大きなゴミ用ポリバケツも必要ありません。
来た当初は三角コーナーがないのが何となく不便で、調理する度に紙袋とかを用意するのに違和感があったんですが。。。最近ではそれに慣れてしまったせいか、逆にお客さんが来てもゴミが出ているのに違和感を感じるようになってしまいました。ゴミ袋があると、何となく台所の清潔感が欠けるような。。。慣れってフシギです。
ちなみに、こっちの家にはゴミ箱がそこまでたくさんありません。各自台所にあるゴミ箱にゴミを出し、それを毎日外に捨てに行くという感じです。これも慣れると不便ではないし、「ゴミ箱って意外と場所を取っていたんだなー。」って気付かされました。
- とにかく隠す
こっちでは台所に無駄なものをできるだけ出さないみたいです。たとえばゴミ箱。これは大体シンクの下に隠れています。サランラップやアルミホイルも美観を損なうからということで引き出し入り。洗剤その他も大体収納棚に入れられ、出ているものはフルーツと飾り物程度です。中には、お客さんが来る前には食器用洗剤、手洗い用液体ソープとスポンジまでしまう人もいます。私はそこまではしませんが、美観を大切に、無印のポンプ式容器に入れ替えました。このシンプルなデザインがなかなかこっちでは見当たらず、結構皆に好評です(^^)
徹底的に隠す理由を友達に聞いた所、「調理台が広くないと手早く料理ができないし、物がいつも出ていると料理の油とかですぐ汚れるから、その後掃除が余計面倒になるよ。」とのことでした。納得。また、別の友人からは「臭いって汚れにつくから、いつもキレイにしていれば台所にも臭いがこもらないでしょ。台所に物が出ていないと、それだけで結構キレイな空気が保てるよ。」という意見も。感服。。。もうちょっと掃除を極めようかと思う今日この頃です。
センスの良いステキな台所です!
ブルー&ホワイトは、イベリア半島の人たちがとっても好きな色合いだと思ったのですが、Harukiさんもお好みなんですね♪
そちらの人たちが、カラフルな台所が好みというのは以外でした。
中国の青花や日本の染付けは、ブルー&ホワイトとしてスペイン、ポルトガルからヨーロッパ中に流行したのですが、いま京都でその「里帰り」展覧会が開かれています。テーブル・セッティングも本当にきれいでした!
床のタイルの色までそろえておられるんですね♪
台所に洗濯機というのは、外国帰りの日本人の家にも増えています。便利ですもん。日本の団地でも台所から洗面所へすぐ行けるような間取りも増えています。洗濯乾燥機も外国製は高温で洗えていいわね〜。
なるほど、「火を入れる」習慣が違うんですね。
面白いーーーーー!
台所がカラフルなのが楽しい!
生活に工夫できるスペースがあるのがオシャレだね。
ウチも・・・って見回してみたけど、
日本はやっぱり狭いっ!!!
狭いながらも楽しい我が家って納得しておきますか
色々違いがあって面白いですね〜。
Harukiさんはカナダにもいらしているので他国の事情もお分かりかと。しかし洗濯機が台所にあるのには驚きました。それはスペインだけですか?周辺国も同じなんでしょうか?
Food Safeのルールって国が違うと方法も随分違いますよね。旦那に言わせれば「日本は炊いたご飯は炊飯器の中にいれっぱなし、料理したものはそのまま外に置きっぱなし、おにぎりなんかも温かいご飯に具を入れてラップで巻き、それをお弁当として持っていくとき鞄の中に入れっぱなしなんて危険極まりない」と言われます。
床のタイルは温暖な気候だからこそ成せる技かもしれません。カナダの場所によってはマイナス30度
とかですから、幾ら暖房で温かくしていても寒く見えそうなタイルはここでは根付かないかも。
プリンさん
京都の「里帰り」展覧会、おもしろそうですね!
確かにヨーロッパではRoyal Copenhagenのカップやクリスマスプレート、Villeroy&BochのOld Luxembourgシリーズ等、昔から青と白の洗練されたものがありますが、考えてみるとスペインとポルトガルの陶磁器で青と白の物って、もっと素朴なものが多い気がします。うーん、どうなんでしょう。気になってきました
現在の家は賃貸で、この台所の間取り、色、オーブン付きという所が気に入って決めたんです。というわけで、私たちのデザインではないんですよ。
他の部屋はそこまで広くないんですが、それでも台所が充実は嬉しいです
日本でも洗濯機の位置が変わっているんですね。知らなかったです。
進化した日本の台所も興味あります。わくわく♪
Cim
やっぱり日本だと作る料理の種類も広いし、お魚もよく焼くし、やっぱり完全にこっちの形の台所にするのは難しいと思うよ。
でも、こっちの人の「毎日料理しながら掃除」は働く主婦には良いかもです。料理の後に全部お湯で絞ったタオルで拭くだけなの。10分位?
なんてったって、大掃除でギトギトの換気扇を拭かないで済む幸せ
これは何ものにも代え難いと思ってしまう(笑)
はぷぎさん
>しかし洗濯機が台所にあるのには驚きました。それはスペインだけですか?周辺国も同じなんでしょうか?
聞いた所によると、スペインの外では家の外の共有スペースだったり、掃除用スペース(大体台所の隣)だったりするらしいですが、スペインでは台所が一般的ですね。
「そのせいだったのかな」と今では思うんですが、日本のように上から洗濯物をいれるタイプは見た事がなく、全部横にドアがついているタイプです。
カナダはUSと同じようにbasementにあるんでしょうか?
前回カナダに行った時は教会の一部に泊まったので、そういう所まであまり気にしませんでした(^^;)
Food safeについては、日本は「その日/前日の夜に作るから温かくても安心」というのが一般的で、欧米では「きちっと冷蔵庫で保存して低温になっているから安心」という差がある気がしますね。
でも、こっちの常識と向こうの常識が違った時に周りから「何でこんなのも知らないの?」っていう対応をされたことありません?
あれはやっぱりムカムカってきちゃうんですよねぇ。精進精進。。。
タイルの件、マドリッドやグラナダは冬はかなり寒いんですよ。
それでもタイルを使うのは、家の気密性の違いかなと思いました。
日本は今ではだいぶ気密性に優れた家が出て来ていますが、二重窓はまだ一般的じゃないし、冬の家の中の冷え込みがすごいと思いません?床からしんしんと冷えるというか
それに比べると欧米の家は冬も熱が逃げにくい気がします。タイルに対して抵抗がないかも?
あと、私の住んでいたVermontの家の台所も床はタイルでしたよ。でも、そんなに料理もしなかったし台所の掃除をした覚えはあまりないですねぇ。
あと、ドイツは木の床も結構見ました。でもキレイでした。どうやっているんでしょう
わお〜
とても素敵な台所だね
白と青で統一してるのですね.
毎日時間を過ごすのが楽しくなりそう.
日・西比較,興味深いです^^.
でも,食料保存は,実は我が家は”その都度冷蔵庫保存”かも.
翌日食べるなら変わんないよな,と思うこともあるのだけど,母がそうしていたのでなんとなく習慣で.(残り物があることを忘れて食べないこともあるし〜
)
あと三角コーナーもないよ.生ごみはその都度(それこそ適当な袋に入れて)捨てておりまする.そちらのほうが合理的な気がする….
気候的には日本のほうが”食べ物を空気にさらすこと”に抵抗あってもよさそうなのに,この差は面白いね.
Haruki
>もうちょっと掃除を極めようかと思う今日この頃です。
って、もう既に、極めているように見える私には、極めた姿が想像もつかないよ!
箸立て、こうして、キッチンを見ると、もうちょいモダンな物にすれば良かったね。
凄く綺麗なキッチンだね。
洗濯機の位置、私のいた国だと、
台所にあった家と、家の中庭にある小屋?に洗濯用の部屋があるところの2つのタイプを経験したよ。
日本とは、お風呂とトイレの構造が違うから、日本みたいに、脱衣所に、って訳にはいかないだろうしね〜。
こういう比較って、面白いよねー。
ゆりか
なるほどー、確かゆりかのお家にはル・クルーゼもあったよね。
料理保存も違うし三角コーナーもないなんて、もしやお母さんは日本人ではないとか??(笑)
料理保存についてはすごく興味深いと思うけど、これは電子レンジの普及の違いかな?結構こっちでは職場にレンジがあって温める人がほとんどなの。
ねこどん
なんかねぇ、こっちの人の徹底ぶりを見ると、自分はまだまだなんだなぁ、、、って思い知らされるよ。
家の物の品質がどうのというより、とにかく掃除が行き届いている家っていうのが多い気がするなり
>箸立て、こうして、キッチンを見ると、もうちょいモダンな物にすれば良かったね。
いやいや、前の家は石のテーブルでかなりシンプルだったから、あの箸立てが落ち着いた感じですごく良かったんだよ。
今回は青と白の若い感じだけど、それでも私としては和のテイストがなかなか素敵だと思う☆
日本の「脱いだ服が直接見える」っていうのも人によってはビックリされるんだけど、でも日本では頻繁に洗濯するもんね。
こっちは1週間に1回とか、色によっては2週間に1回とかもあるわけで、それこそ日本人から見たら「うわぁ、洗濯物を溜めるなんて!」とかビックリされちゃいそう(笑)
未だに違いが面白いよ