トレド
先週土曜日、日本の友人と一緒にまたトレドに行ってきました。トレドの詳しい内容は前の日記に書いてあるので、今回は新しいスポットのご紹介。よく「トレドにそんなに何回も行くと飽きるんじゃない?」って言われるけど、全然飽きません。トレドには色々な宗教(イスラム教、キリスト教、ユダヤ教)が共存していて、それは当時他のヨーロッパのどこにも存在していないことでした。その独自性と言い、狭い道にも必ず何かがあるという意外性と言い、本当にどれをとっても素晴らしい街だと思います。街全体がUNESCOの世界遺産というのも頷けます。
今回特に面白かったのは聖ビセンテ教会(Iglesia de San Vicente)。何とこの教会、外から見ると普通のレンガ作りの教会の一つでしかないのに、中が喫茶店になってます。内装を替えたわけではなく、あるがままの雰囲気をそのままに、ちょっと薄暗い中にアートギャラリーと喫茶店があるという面白いスタイル。
中はイスラム文化の影響を強く受けたムデハル様式で、壁のくぼみがカギ穴型になっています。暑い中歩いた後だったので、そこで飲んだフルーツのシェイクが最高でした♪カテドラルの近くにありますが、気にしないと見過ごしてしまう教会なので、行く時にはチェックして下さいね。
あとは、イエズス会の教会(Iglesia de los Jesuitas)。それなりに立派な教会ですが、何しろ教会だらけの街なので、これまた気を抜くと見過ごしてしまいます。この教会の良さはその内装の美しさももちろんですが、何と言っても塔からトレドの街を一望できるのが素晴らしい!
普通の歴史的な街では、街の中心にあるカテドラルの塔から周りを見る事ができるのが一般的ですが、トレドのカテドラルでは一般客には開放されていません。なので、眺めの良い場所と言うと、今まではタホ川という川の向こうにバスで行く場所のみだと思っていました。意外な発見です☆
ちなみにトレドのカテドラルはすごく立派で見る価値ありですが、入場料が毎年値上がりをしています。(今回は7ユーロ)今年から室内で写真を撮る事も禁止になってしまいました。。。とは言え、併設されている建物の中にあるエル・グレコの絵画コレクション、ルーベンスやゴヤの絵等は一見の価値がありますし、カテドラル内部にいくつかあるチャペルや歴代教皇の肖像画の間なども立派です。毎回行く必要はないかなーと思いつつ、友達と一緒だとついつい私も入って見てしまいます(^^;)
今回一緒に行った友人とは大学時代のインターンで知り合いました。気がついたら仕事のプロジェクトでドイツに住んでいて、気がついたらオランダに引っ越していて、気がついたら会社で1年休暇を取ってフランスでMBAの勉強をしていて、気がついたら結婚していて9月にパパになる予定・・・と、変化が多くていつもびっくりです。かくいう私も気がついたらスペインに来ていたわけで、お互いに「人生何が起きるか分からないねぇ」と笑ってしまいました素敵な奥様とも初めて会う事ができ、本当に楽しい一日でした☆
教会建築の中が喫茶店、というのも驚いたけど、そこで飲んだのがフルーツシェークってのに、もっと驚いたよ。
なんか、勝手に、お茶とか、静かな?飲み物が出てくるのかと思ってた!
>ねこどん
実は、あの教会は夜にはディスコに変わるらしい。。。
となると、もうビールもフルーツシェークも何でもありなのかも?!
こういう風に使われない教会を別の方法で使うのは面白いと思うんだけど、「神聖な場所を他の目的で使うべきではない」って言って反対している人もいるんだよね。
つまり、「変な目的に使われる位なら廃れさせた方がマシ」っていう感じで、これはなかなか複雑だよねぇ
生々流転!?波乱万丈!?
しかも国際的!行動的!
Harukiさんのお友達らしい方ですね!
お一人で何人分もの人生を生きておられる♪
教会の喫茶店がディスコに?!
聖ビセンテ教会ですね♪ビセンテって英語で何と言う名前でしょうか?
イエズス会って本当にえらく大きな団体なんですね〜。ほんの少ししか分かってません。。。。
大学時代にフランス語(もう何も聞かないでください。。。)で、『トレドの真珠』という短編を暗唱させられたことを思い出しました。イスラム騎士とキリスト教騎士に求愛された絶世の美女の物語で、ラストのどんでん返しが素晴らしかったです♪
そうねぇ。反対派の気持ちもわかるけど、せっかく建物を造った人のことも考えれば、私は、ディスコでも賛成だな〜。
それに、歴史的にも、経済的にも、今ある建物を利用することは合理的だよー。