あけましておめでとうございます
皆さま、あけましておめでとうございます。メールやメッセージを送って下さった方々、本当にありがとうございました。本当は早めにお礼をしたかったのですが、マドリッドからずっと離れていたので日本語での連絡ができませんでした。遅くなってしまってごめんなさい。
さて、今回の冬休みは私は夫の両親と一緒に12月21日から今日までスペイン南部のマラガの近くにある都市マルベヤ(Marbella)の別荘で過ごしてきました。日本の友達に別荘と言うとよく「豪勢だねぇ」と言われるんですが、実はこっちでは意外と一般的で、かなりの人がバカンス用の家を持っていたり、両親のバカンス用の家で休暇を過ごしたりしています。日本で一般的でないのは、恐らくそこまで長期の休暇を取ることが少ない上、長期休暇を取るなら知らない場所に行ってみたいという人が多い為、家を買って休暇を過ごすというのはコストパフォーマンスが良くないからだと思います。私の義両親に関して言えば、マルベヤの別荘には年に3−4回行っている上、行くと2週間位滞在することが多いので、夫婦二人でゆっくり海岸近くの温暖な気候の中で過ごすのは何よりの贅沢のようです。
ちなみに、スペイン南部のマラガやマルベヤには、主にドイツやイギリスの人達が別荘を買って休暇の度に来ています。所謂スペインの普通の都市とは違った雰囲気があってこれまた面白いですよ。
今回の休暇は、夫と彼の弟が12月24日から合流したので、それまでは義両親と姑の母親と一緒に過ごし、トータルでは2週間強一緒にいたことになります。これを言うと、「それはいくら何でも長過ぎるのでは・・・」と心配されることがあります。(これはスペインでも一般的でないらしく、同僚にも「忍耐よ!」とかからかわれましたが・・・。)個人的には、義両親とは意見が合わないことや文化の違いから来る行き違いみたいなものも時にはありましたが、とても良い人達で、この3年の間にすっかり心が通じ合う間柄になりました。時にはびっくりするような行動を目にすることもありましたが、そもそも日本は礼儀には厳しい文化なので、そういうことがあるのが当たり前みたいです。自分をあまり甘やかさないようにしつつ、相手の態度については「自分がどうしても我慢できないものかどうか」で判断し、我慢できるものは気にしないようになってきました。
文化の違いとして一つあげると、向こうに薦められたり誘われたりした時に、あまり乗り気じゃなかったら断るということが非常に簡単にできるようになりました。これって、簡単なようでいて結構難しいです。奥が深いんですね。例えば、「一緒に買い物に行かない?」って言われて、「今日はちょっと家にいようかな。」って答えられること。これは、信頼関係がしっかりできているからこそ断れるし、そしてそれを悪くとられないと分かっている相手だからこそ言えるんだな、と最近実感しています。
他の例では、「Haruki、このお皿素敵でしょ。ほしかったらあげるわよ。」と言われて断ると、「でも、こういうのがあると便利じゃないかしら〜。」って何度も薦められたことがありました。最初はこれが意外と重かった!でも、スペインで生活しているうちに、日本では「うーん。。。でも、使わないと思うから。ありがとう。」って言うと、それ以上主張する人って少ないですが、こっちでは「いらない。そういうのは私の趣味と違うから。」位言わないと、迷っていると思われてさらに薦められるということが分かりました。でも、そこまで強く言うと日本では気分を害する人もいますよね。そんなこんなで家族とはよく話し合うようになり、結果として欲しい時は「ほしい。ちょうだい!」と私は言うようになり、義両親からの「いや、便利だから是非!」という押しがなくなりました。めでたしめでたし♪
スペイン生活3年を経て思うのは、「相手を傷つけないように」という「大人の配慮」の下でストレスを感じるよりは、勇気を出して問題を改善しようと話した方が後でずっとラクだということ。そして、「大人の配慮」っていうのは、ともすると相手と腹を割って話すことを避ける口実になってしまうんだな、ということ。さらに、思い切って話すとほとんどの人が真摯に対応してくれるということ。「こんなことを言ったら悪く思われる。」ということって実は意外と少なくて、話す前より話した後の方が相手のことを好きになっていることが多いです。
またまた長くなりました。。。
今回はマルベヤでのクリスマスについて。
マルベヤは冬でも温暖な気候で、南国の植物がたくさん生えています。色とりどりの花も咲いていて、青空と青い海がとてもきれいでした。そういう気候のせいか、伝統的なクリスマスの飾りはどうもあまり似合いません。仮の家ということもあり、夫の母親は、簡単で軽くて場所を取らないクリスマスオーナメントを飾っていましたが、これが白い家とよく合っていてとても心地よかったです。
夜はロウソクを灯しましたが、そのロウソク台も白のワイヤーでできたツリー型のシンプルなものや、筒状のガラスにへっこみがついていて、筒の中には好きな飾りを入れられるような面白いもの等々。このロウソク立ての周囲に雪の結晶の形のスパンコールを散らしたりしてあって、温かいけれど若い感じのポップなクリスマスでした。
サンタクロースの飾りを壁に掛け、その下に皆が他の人達にあげるプレゼントを置き、夜中を過ぎてから義母が「あ、こんな所にプレゼントがー!」と言ってプレゼントを開ける流れに。もちろんそれぞれにサンタクロースの帽子が渡され、皆で帽子を被りつつクリスマスを祝いました。プレゼントは大体分かっていたし、実は一部は自分で買って自分で包装したんですが、それでもクリスマスの雰囲気ってやはり格別です。
皆と一緒の時間を過ごせることに感謝しつつ楽しく過ごしました。
あけましておめでとうございます!
すごい。。白か黒!という分かりやすい感情表現に
憧れるところもありますが、日本人にはかなり難題かも!
それをわずか3年でできはじめてるharukiさんはスゴイ!
でも適応できたらとても楽になるかもしれないですね〜
逆にそちらの方が日本で生活する方が難しいかもね!?
遠慮深くて、礼儀正しすぎて、もどかしい!!みたいな。。笑
cottonちゃん
あけましておめでとうございます!!
>すごい。。白か黒!という分かりやすい感情表現に
>憧れるところもありますが、日本人にはかなり難題かも!
そうなのよねぇ。こっちでそれを難なくこなしているたくましい日本女性も見かけるんだけど、意外とそう言う人達に限って義両親(スペイン人)とはあまりうまくいっていないケースが多いから、これもまた程度の問題があると思うしね。
何はともあれ、他の文化のやり方を尊重するっていうのが心からできるようになるにはやっぱり時間が必要だなって実感しました。
こっちに来てからは、日本の良さも改めて実感しています。
日本の友人はとにかく優しいなぁ、と
でも、自分を縛っている人が多いなぁと感じることも時にはあります。それも含めて、私は日本というものに愛着を感じてるけれどね
そうそう、cottonちゃんのHPのお節写真見たよ。素晴らしいね。芸術作品だよ、あれは!
取り急ぎのメールどうもでした。
実はgmailがずっと混みあってて開けなかったんだけどね(笑)
そこまでの環境の変化だと、季節要因やイベントなどもあり
順応には年単位でかかるでしょう。
僕も現状に慣れるのには年単位でかかりましたし。
そしてそんなもんだと医者からも言われました。
多かれ少なかれ環境の変化は絶えずやってくるわけで、
それにいかに対応していくかがかなり重要なファクターなんだと最近は痛感しております。
ヨッシー
あけましておめでとうございまする。
>実はgmailがずっと混みあってて開けなかったんだけどね(笑)
へぇ、そんなこともあるんだね。ネット上で開いてそんな問題になったことなかったから知らなかったよ。
>そこまでの環境の変化だと、季節要因やイベントなどもあり
>順応には年単位でかかるでしょう。
うん、仰る通りです。そして、これまたおっしゃる通り、そんなもんなんだと実感しています。
ただ、環境の変化について常にポジティブに受け止められる土台作りは日々していきたいなと思います☆
遅くなったけど、あけましておめでとう
今年もよろしくね
義両親との関係作り、読んでてすごいなぁって思ったよ。一つ一つ乗り越えていってて、本当にすごい
私も大人の配慮しまくってます
それでも徐々に親しくというか、なってはきたけど、やっぱり疲れるし、好んで一緒にいたいとは思えないや
いい人だとは思うけど、同じ日本にいても異文化を感じるよ
時々、旦那に愚痴っちゃうんだけど、そうすると旦那もいい気分はしないし、私も直接ぶつかっていこうかな
あけましておめでとうございます^^
今年もよろしくお願いします☆
長期間の休暇、満喫されたようですね♪
文化の違い、ん〜と唸ってしまいました。
ハッキリ意見を言う事、やんわり意図を理解してもらう事
どちらもそれぞれ利点がありますが・・・
「誰とコミュニケーションをとるか」という観点で
臨機応変に対応できればいいのでしょうね。・・・大変そうですが^^;
長く生活して、家族になって、やっとそのコツがつかめるんですね。
これからも素敵なご家族と、楽しく生活できるといいですね♪
それにして、お義母さまの絵!エネルギッシュで素晴らしいですね。
写真のはしゃぐ姿も素敵です^^v
あいあい
こちらこそ、今年もよろしくね
あいあいも色々大変なんだねぇ。違いはあると思うけど、一番大事なのは相手に尊敬できる部分があるかどうかだと思うよ。
もし一つでも相手に尊敬できる部分があるとしたら、お互いの関係を良好にしようと思って話すのもそこまで苦じゃなくなるし、そういう相手なら話し合いにもじっくり応えてくれるはずだよ。
「相手のせいで苦しんでいる」っていう苦しみに意識が集中しちゃうとしんどいし、平常心で対話するのも難しくなっちゃうしね。
でも、そうは言っても旦那さまにも分かってほしい、っていう気持ちは理解できるなぁ。カップルなんだから、自分の味方であってほしいよね
お互いの意思疎通に問題があった時、旦那さまがあいあいにきちんとご両親の考え方とか行動の基準とかを説明してくれるようにしたらどうかな?
自分のやり方と違っても、どういう理由でやっているかが分かれば受け入れられたりもするしね。
あと、ちょっと受け入れ難いことがあったら、二人からご両親に「二人の考え」という形で説明してみるとか・・・旦那さまだけにお願いすると、これまた風通しの良いコミュニケーションじゃなくなるかもだしね。
これまた難しいかな。。。
私が義父さんに言われて納得したのは、「『〜しないで』じゃなくて『〜のやり方にかえて』だったらそれは相手を受け入れようとしているサインだから、皆尊重しようとする」ってこと。
建設的だし、よほどのことがない限り関係が悪化することはないかも知れないよ。
長くなりましたが、今年もよろしくね♪
アンナさん
あけましておめでとうございます
>「誰とコミュニケーションをとるか」という観点で
>臨機応変に対応できればいいのでしょうね。・・・大変そうですが^^;
本当にその通りだと思います。
日本人が皆控え目で慎ましやかかと言うとそんな訳はなく、、、スペイン人も同じなんですよね。
そして、その臨機応変も、相手の言動に合わせて核がない状態ではなく、余裕を持って動じずに・・・っていう感じでしょうか。今年の目標ですね。
>それにして、お義母さまの絵!エネルギッシュで素晴らしいですね。
>写真のはしゃぐ姿も素敵です^^v
ありがとうございます。
他の絵はまた感じが違うんですが、全体的にエネルギーを感じるタッチが多いみたいです(^^)
はしゃぐ姿は・・・よく見るのでもう慣れっこなんですが、最初はびっくりしましたよー。日本の「お義母さん」の像とはかけ離れたものが(笑)
新年おめでとうございます)
Harukiさんの真っ直ぐな考え方、生き方にいつも心うたれています
今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
クリスマス休暇楽しんでこられたんですね!
いつもHarukiさんの記事を読みながら、
ぐーぐる・まっぷで追跡調査?を楽しませていただいているんですが、
今回のマルベヤ(マラガ近く)って!!!!
対岸はアフリカ
モロッコなんですね
しかも近いのね
ジブラルタル海峡とかマラガとか、字で読んでいるとピンと来ないんですが、地図で見ると、とても実感できます
「シロッコ(でしたっけ?」アフリカからの季節風、どんな感じですか?
ご主人サマ、半袖なわけだわ〜〜〜
木が全部オリーブというのもうなづけます。
ステキなろうそく立てですね
お義母さま、はしゃいで可愛い
やれやれ〜〜と呆れる息子たち、その場が目に浮かぶようです
Harukiさんの伯母様も絵がお上手ですが、お義母様も上手!センスありますよね!
貴女のジュエリーも気に入っておられるのではありませんか
>信頼関係がしっかりできているからこそ断れるし、そしてそれを悪くとられないと分かっている相手だからこそ言えるんだな、と最近実感しています。
↑まったく同感です!!!!
そしてお義父様のオコトバ(ヒトサマへのレス読んでごめんなさない
>「『〜しないで』じゃなくて『〜のやり方にかえて』だったらそれは相手を受け入れようとしているサインだから、皆尊重しようとする」ってこと。
↑またまた深く同感です
プリンさん
こちらこそ今年もどうぞ宜しくお願いいたします。
>今回のマルベヤ(マラガ近く)って!!!!
>対岸はアフリカ
モロッコなんですね
しかも近いのね
そうなんです。
義両親の友人が高台に家を持っているのでこの前遊びに行ったんですが、何とその家からは天気がよい時にはジブラルタル海峡の先のアフリカにあるスペイン領セウタ(Ceuta)が見えるそうです。
「ヨーロッパのアフリカ」と昔は下に見られていたスペインですが、確かに南のアンダルシア地方には独特の雰囲気がありますよ
義母の絵は我が家にも2つあって、オレンジを基調とした色使いが私は大好きです。
でも一つは裸婦像なので、アジアから来る友達には「うちのリビングには飾らない種類だなぁ」と言われることも(笑)
欧米の友達にはよく褒められるので、これもまた面白い文化比較ですね
義父は家庭的にも経済的にも苦労をしてきた人で、専門は物理学なのになぜか7カ国語に堪能で、哲学や歴史にも造詣が深く、本当に尊敬できる人です。スペイン語について質問すると辞書のような答えが返ってくるので、時に聞き流しちゃうこともありますが
退職後は、子供達に先人の昔話を聞かせる場所を提供して、人の智恵や歴史を後世に伝えるお手伝いをしたいそうですよ。
何はともあれ、こっちにきて、「信頼という基盤があるから何かあった時には率直に話し合える」という関係の良さを感じています☆
あけましておめでとう。
昨年はスペインに行けてとても楽しかったです。
今度はマラガみたいなところでゆっくりしてみたいね。
クリスマスとかそういうイベントがどんなものか興味深いです。
スペイン人との考え方の違いはいろいろ聞かせてもらったので
面白かったです。たしかに日本人は、争いを避けることが大人みたいに言われるからね。。僕も良くないことだと思っていました。
あと、キャラ付けするのもね。。この辺はどこまでも
個人の意思が尊重され、互いにぶつけ合うという方が楽だろうなあと
思ったりもします。
何はともあれ、お互いにとって今年もよい年であるよう祈ってます。
あけまして おめでとうございます。
日本とスペインの習慣・文化の違いをともに理解し、
ご家族と うまく 接しようとするHarukiさんの
頭の良さは さすがだと 感じました。
スペイン南部ってのは 行ったことがないのですが、
機会があれば、家内と2人で ゆったり 旅行してみたいですね。
Hoffnungさん
あけましておめでとう。
電話をする度に「まだバケーション?!」って言われて、ちょっと申し訳ないようなおかしいような気分になりました(笑)
今度は是非マラガに行こう!
文化を見るのももちろん楽しいけど、ゆっくり休んで海を見て・・・っていうのは素晴らしい心のビタミン剤だってわかるよ♪
>たしかに日本人は、争いを避けることが大人みたいに言われるからね。。僕も良くないことだと思っていました。
私も前はそういう部分がもっとあったから、結構「相手の気持ちを思って」となりながら我慢していることが多かったみたい。
最近は随分無理をしない方になったけど、それでも努力がいることだと思います。
「努力してむりをしないようにする」って辺だけど(笑)
今年もよろしくね。
陳さん
あけましておめでとうございます。
まだまだスペインと日本の良さをきちんと理解しているのか分かりませんが、相手に誠意を込めて対応するとどこか通じるものがある気がします。
これはお国柄もあるかも知れませんが(^^)
>スペイン南部ってのは 行ったことがないのですが、
>機会があれば、家内と2人で ゆったり 旅行してみたいですね。
いいですよ。お薦めです。
スペイン南部はグラナダやセビーヤ(セビリア)、コルドバ等有名な都市が多いですが、そこまで有名ではない所に数世紀の歴史が息づいているのを感じます。
あとは、海岸に行ってのんびりするだけで癒される部分はありますね。
行かれる際には是非おっしゃって下さいね。
何かお手伝いできれば嬉しいです