セプルベダ (Sepúlveda)
一度スペインで一番美味しい子羊料理(corderito)の話が出た時、友人の一人が薦めてくれたのが、このセゴビア市の中にあるセプルベダという街の一つのレストランでした。
「セプルベダなんて聞いたことないなぁ」と言った私に、「一度行ってみた方がいいよ。このお店は歴史があるし、ここのを食べたら他の所に行けなくなるよ。」と友達は大絶賛。ふーむ、それなら。。。と思って調べてみると、このセプルベダは観光としても良さそうな感じ。でも、車じゃないと行きにくい。。。というわけで、前々から友人とGourmet & Outing Clubと称して今回のツアーを計画しました。
セプルベダはマドリッドの北にあるカスティーヤ・レオン県にあります。鉄器時代には既に砦が作られ、西ゴート族が侵入した時代には巨大な墓地が作られ、その辺りにはゲルマン様式の什器のセットも見つかったとされています。他のスペインの都市と同様、この辺りもキリスト教勢力とイスラム教勢力が争ったことで知られ、最終的にキリスト教徒の支配が決定的になったのが1010年。その後、1468年にユダヤ人が追放され、1472年にキリスト教勢力の絶対的な支配が確立します。(この時代はユダヤ人にとっては受難の時代で、ユダヤ人に対する差別発言はスペイン語の表現としてかなり長い間残っていました。)
小さな村ですが、そこに5つも教会があったことにびっくりしました。しかも、全て10~12世紀に建築されたもの。1000年以上経つ建物がごろごろあるっていうのは本当に石の文化の成せる業ですね。目に見える形での古い文化と新しい文化の共存というのには、見ていて改めて感心させられます。
さて、ここの有名な子羊料理のレストランFigon Zute el Mayorは、名前の通り(?)それぞれの村の中心にあるマヨール広場(Plaza Mayor)に面した建物の中にあります。
1850年創業の建物は古いながらも落ち着いた感じで、家具は使い込まれた木のもつ柔らかくて深い光を放っていました。ここは現在は親子3代で仕事をしていますが、その親子がそっくり(お姉さんまで!)でちょっと笑っちゃいました。
料理は特にメニューを見て注文するというものではなく、席に着くと「何人分?」とだけ聞かれ、それに合わせてサラダとオーブンで調理した子羊とパンが出されるというもの。私は普段は羊肉はそこまで好きではなくて、ジンギスカン等はほとんど食べられない方ですが、ここの子羊は本当に美味しくて、さらにじっくり調理されたお肉が格別で沢山食べてしまいました。ワインも美味しく、食後のデザートはそこで店員に聞いて選ぶという感じでしたが、セゴビアのデザートを頼むことができ、素朴ながらもとても優しい味のもので大満足。
外の豊かな自然、美味しい食事、友人とゆっくり話をすることができるのが本当に幸せで、2時間位皆で過ごしました。
その後はお目当ての自然公園。
セプルベダの自然公園はいわゆる峡谷と川の雄大な景色で、そこを舞う沢山のワシの姿は圧巻です。さらにその峡谷の真ん中に僧院もあり、昔の僧侶の生活を偲ばせるものがあります。私達は夕方に入りましたが、空の色が夕焼け色に染まり、そこから星空に変わるまでの変化はただただ驚くばかりでした。
強く吹いていた風で耳まで痛くなっていたのが、陽が沈んでしばらくするとおだやかになり、次第にかすかに鳥の声がはるか遠くから聞こえてくる以外は音がなくなり、最後にはしんと静まり返った世界が広がります。この変化を見ると、自然の力の偉大さということを感じずにはいられません。
今日は早起きして一日中動いていたのでちょっと疲れましたが、それでもまだまだ知らないスペインの一面を垣間見れた楽しい一日でした。
羊…v
しゅきv
あ、新年のご挨拶がもの凄く遅れまして姉共々…申し訳ないです。
明けましておめでとうゴザイマス!
洋服は山分けさせていただきました。
ピンクのにA姉が興味津々だったけど、当然着られるはずもなく…。
というわけで、主に私ですが、有り難うございましたv
で、羊v
私結構羊さん好きだなv
ジンギスカンもケバブもすき。
スペインって本当に宗教で大変だったんだね。歴史の教科書には載ってるけど、こうやって住んでる人の目線で紹介されると結構ショッキング。
イタリアに言わせれば、1000年?2000年?
とか言いそうだけど、それだけ国内で紛争があったのに残ってるのが感動。
やはり石の建築って西洋の趣が強いですね。
必ず広場があって教会があって・・・・。
子羊のオーブン焼き 聞くだけで美味しそうな話です。
味付けも素朴なんですか? 塩味? それともソースがかかって?
夕陽もきれいですね。 車でどの位かかるんですか? 高速道路で?
空気が美味しそう〜!
素敵な眺めですね★☆
それに子羊料理・・ワインと味わいたいです^^
マドリッドから車でちょっと行くだけでこんなに
素敵な自然公園があるんだね。
すごいー
そして、あらためてヨーロッパの歴史の深さに感動!
いつも歴史ってどうやって調べてるの?
ウサギちゃん
あけましておめでとう!!今年もよろしくね☆
洋服、ウサギちゃんに合うものが色々あったようで良かったです(^^)
パリには色々お洒落な服があると思うんだけど、もし買い物に行く時間がなかったりしたら使ってちょうだいな。
不思議なことに、私の場合はこっちで買う服の方が体に合っていることが多いので、日本の可愛いものだとイマイチ着こなせてなかったんだよね
>スペインって本当に宗教で大変だったんだね。歴史の教科書には載ってるけど、こうやって住んでる人の目線で紹介されると結構ショッキング。
そうなのよねー。
プラド美術館の絵画の中にもいきなり居住地区から追われるユダヤ人っていうのがあったりして、今のユダヤ人とパレスチナ人の構図か?って思っちゃう位だよ。
また何か機会があったら少しずつ書いていくね♪
鑢さん
>子羊のオーブン焼き 聞くだけで美味しそうな話です。
>味付けも素朴なんですか? 塩味? それともソースがかかって?
塩味です。
ソースはかかっていなくて、子羊から出る油でグレイビーソース状態ですね。お肉を食べつつ、パンをそのスープに浸して食べるという感じで、カジュアルな雰囲気が良かったですよ☆
>車でどの位かかるんですか? 高速道路で?
高速料金はかかりませんが、autopistaと呼ばれる100km位出せる国道もあったので、一部は高速道路でしょうか。
家からあの峡谷までで1時間半〜2時間位です。
今回の日記には書きませんでしたが、実はセプルベダに行く前に水道橋で有名なセゴビアの街にも行きました。
その周りにも昔からのお城がいくつかあったりして見応え十分です。週末の一日旅行にはぴったりですよ♪
cottonちゃん
ここの子羊料理は今まで食べた中でも最高だったよ!
こういう料理のお店が小さな村に存在するっていうのもスペインの良さだなー、って感じました(^^)
日本だったら、これだけ繁盛すると「東京進出」じゃないかな(笑)
ワインもこの地方のもので、やっぱり地元の料理を食べるっていうのは落ち着くなー、って感じたよ。
スペインに来た時には是非!!!
Cim
>マドリッドから車でちょっと行くだけでこんなに
>素敵な自然公園があるんだね。
確かに、東京の都心から1時間半じゃ考えられないよね(笑)
でも、それだけマドリッドが小さな都市であるからかも知れないね
電線も何もない空、って本当に開放感があるよー。
>いつも歴史ってどうやって調べてるの?
だいたい目的地のツーリスト・インフォメーションの場所に行ってもらったパンフレットの内容とかかな。
そういう場所が一番詳しいし、面白い逸話が書いてあったりするので。
スペイン語の情報が多いから日本語や英語では手に入らないものが多くて、そういうのをちょっと訳すだけで皆にとって興味が湧いてくるかなと思ったのだ。
あとは、私にとってもヨーロッパの歴史を知るよいチャンスだと思ってるよ
Harukiさんが、
お生まれになるず〜〜っと前に、
北海道で、初めてジンギスカンを食べて以来です。
やはり「伝統の料理法」があるんでしょうね
雄大な空と岩山に鷲、夕日の色が美しいです
僧院にお泊りになったんですか?
プリンさん
ジンギスカン、私も北海道で一度食べたことがありますが、あの脂の独特の匂いにどうしても馴染めませんでした
でも、子羊って全然違う香りがするんですよね!
今回のはものすごく美味しかったので、きっと秘伝の方法があるんだと思います★
>僧院にお泊りになったんですか?
いえいえ、僧院とは言えあの峡谷の上にぽつんと建っている廃墟で、しかもその入口辺りには鉄器時代の墓穴まであって、ちょっと泊まるには勇気がいりますね。。。
しかも、そこにあった骨には拷問を受けてその後鷲につっつかれた後があったとか説明板に書いてあって・・・読んだ後は逃げたい気持ちでいっぱいでしたよ
セゴビアの水道橋は圧巻ですね。
ぜひ、行ってみたいです。
鑢さん
セゴビアは街全体が世界遺産に指定されていて、水道橋以外にもユダヤ人地区やムデハル建築(イスラムとキリスト文化のミックス)の建物等見応えのあるものがいっぱいです!
あと、私の経験から言うと、街の人の親切度もかなり上位ですね★
マドリッドからバスで1時間位ですから、興味があれば是非どうぞ(^^)