誕生日と大地震
今回、私の誕生日が奇しくも東北地方太平洋沖地震の日と重なりました。当日は、お祝いメッセージや電話をしてくれた人ももちろんですが、日本の地震速報を聞いて心配した人達からも、沢山のメッセージや電話をもらいました。
朝から家族に電話をしてもつながらず、東京は大丈夫と思いながらも不安な数時間を過ごしました。その後家族にメールを送ったところ、まず最初に兄から、そして姉、父と返事が届き、皆大丈夫なことが分かってホッとしました。友人とも連絡がついて一息いれたところで、朝もお昼も食べていないことに気づき、その辺にあったものを口にいれて一休み。パソコン、電話、娘(授乳)に貼り付いていた誕生日でした。
スペインでもここ数日のトップニュースは日本についてです。その後リビアの情勢についても流れるようになりましたが、それだけ今回の地震がショッキングな内容だったことを表しています。スペインのテレビ局TVEにはNHKの映像が沢山届いてており、地震や津波の恐ろしさ、被災地の人達の苦しみ等が届き、信じられない思いで見ていました。
震災の様子が少しずつ分かるにつれ、今回の震災が今までにない規模のものであったことが分かりました。と同時に、被災地での人の助け合い、京都に避難することを断って東京に残った天皇陛下のこと、原子力発電所の問題を解決するために頑張る人達・・・と、日本の良さが沢山耳に入り、同じ日本人として嬉しく思いました。
その反面、日本の民主党政府の対応の悪さや、一部の日本のメディアの報道姿勢には疑問を感じました。特に、原発や放射線に関する日本語の情報が非常に偏っていて、人々の不安を煽るだけでは?という疑問も湧いてきました。
ご参考までに、以下のサイトの記事をどうぞ。
Japan Business Press 「頼れるどころか、もはや有害な日本の震災報道」
他の国で、日本の一般的なメディアより充実した記事を載せている所もあります。客観的な視点で原子力発電の実態や現在の政府の問題を見られ、かなり重宝しています。
The Economist (英語) “The Fallout”
“[…] the failings of its secretive system of governance, exemplified by the shoddy management of its nuclear plants, lead to more demands for political reform.”
La Pizarra de Yuri (スペイン語)
事故発生からの日本国内外の流れを時間軸で網羅。
日本語でもここまで詳しい情報は見た事がありません。
「日本で起きたことなので、日本のメディアが一番しっかり報道している」と思ったのですが、あまりそうでもないことが分かりました。日本のメディア及び政府には、いたずらに人を混乱させる内容(情報の誇張/不足)は避けつつ、人々が必要としている情報をしっかり開示する、という姿勢が必要とされていると思います。
被災地の復興が一日も早く進みますように。そして、現在も物資不足で苦しんでいる人達に早く物資が供給されますように。特に、原発の近くの避難地域に指定されながら、ガソリン不足や病気で移動できない人達、同じ福島県にいるという理由で物資の配給が絶たれた人達・・・一刻も早く、そういった人達に支援の手が届くことを、切に切に願っています。
harukiさん
はじめまして。 HPを拝見させて頂きました、私は長岡衡史(ながおか ひでふみ)と申します。
私が住む栃木県では震災の影響と原発問題で日光や益子といった素晴らしい文化が観光面でも
大打撃ですし、私の仕事であるウエディングフォト(フォトグラファーなんです。)にも自粛等で影響が
甚大です。
3/17で40歳になりましたが、人生の節目の誕生日は停電で4人の子供達とロウソクの明かりでパーティーを
しながら色々な事を考えさせられた1ヶ月でした。
実は2年前にマドリッドとバルセロナを観光し、1週間という短い期間でしたが、念願のプラド美術館やサグラダ・
ファミリアを見学しつつも、スペインの空気、アート、食べ物、そして人に強く惹かれました。
いつかスペインで腰を据えて仕事をしてみたいと思っておりました。(スペイン語も英語すらも話せませんが)
harukiさんのHPを拝見してすごく素敵な人生を歩んでいらしゃる方だなと思い、楽しんで観させてもらって
ます。 私もいつかスペインで活動できるように今準備にとりかかります。
お時間あれば私のスタジオのサイトをご覧になってください。→ www.recstudio.jp
モデルではなく実際のウエディングの新郎新婦や成人式の振袖の撮影を自分でいうのもなんですが、
独特のテイストで撮影した作品を是非見てください。
いづれ世界で・・・。と思い活動しております。是非大好きな(けど一度しか行ったことないくせに)でスペインで
活動できるように頑張ります!
harukiさんのHPで勇気がわきました! 有難うございます!
読んで頂きましてありがとうございます。
長岡衡史
長岡さん
ご丁寧なメッセージをありがとうございます。
HPも拝見しました。
日本ではフォーマルな写真が多いですが、HPの写真は長岡さん独自の個性が出ていてとても素敵ですね。
何よりも、皆が自然でありながら、それぞれの個性が生きているのが素晴らしいと思いました。
日光は私達が昨年披露宴を行った場所です。
思い出が多いだけに、今の状況をお聞きして、本当にお気の毒なことだと思いました。
一日も早く、皆さんの生活が元に戻ることをお祈りしております。
スペインと日本は全く異なっているようにも見えますが、人の優しさや連帯感という意味では、意外と共通点も多いですよ。
また、観光地以外の場所も、見る価値のある部分がたくさんあります。
スペイン語は、生活して現地の人とのつながりを大切にすれば、どんどん覚えていくことができますので、どうぞ是非またスペインにいらして下さいね。
タイに6年住んでます。「フランスから見た原発事故 日本の無知に唖然」のコメント読んで、コメントに唖然としましたが、そこにコメントできないようなので、ここにコメントします。あぁ、ややこしい。
今となっては二ヶ月以上前の事故発生月のコメントとはいえ、筆者を非難する声が多いのに驚きました。
日本人はほんとにノー天気になっているのだと、タイに住んで働いている私は思いました。
それだけ日本は安全なんですね。なんでも安全だから、なんでも巧くいってるから、警戒心が無いのですね。
外国で日本人が犯罪被害にあうのも、これじゃあ当然、と思いました。それと、原子力の危険性をホント知らないのだな、と驚きました。それとも、コメントした人達は利害関係者なのかな?それはそれで醜いコメントですね。
日本人、しっかりしろ、とは言わない。なさけ無し、と思うだけ。
今はだいぶ風向きが変わって、段々真実が広がってるようですが。
どうなることやら、多分どうにもならず、来年の今頃もあたふたして居るのでは、と予想しています。
下手すると、帰る場所がなくなってしまう、と微かに思う私です。
因みに私は、下手だけど若い頃からギターが好きなのでスペインに住んでみたいですが、もう、後の無い年齢です。
(そういう意味では、私に日本は不要かも。もう、後が無いから。後は次世代に託すしかない。)
スペインでは今でもギターは流行ってますか?私はクラッシックの方ですが、フラメンコで無く。
スペインは、ビザとか難しいのですか?(ググって見よう。)
saitoさん、初めまして。
恐らく、この筆者のコメントに同意している人もいるんだと思いますが、これだけ反対コメントが多いと書きにくい・・・というのもあるかも知れませんね。少なくとも、筆者のような考えを持った人もいるわけですし。
ヨーロッパに住んでいると、EU各国の影響を直接受けるせいか、皆がもっと外国の情報に敏感という印象を受けます。それに比べると、日本は国内で完結する話が多いですよね。そのせいか、一般的に海外の政治や外交に関する興味が薄いと感じます。タイではどうでしょうか?シンガポールや香港は、国際化の例としてよく挙げられますが、タイやベトナムも興味深そうです。
ギターがお好きとのこと、私もいつかは習いたいと思っていますが、スペインに住みながらまだ手を出せないまま、数年が過ぎてしまいました。もし、スペインにいらっしゃってプラド美術館に行く機会があれば、是非Jeronimoという入口の近くのギター奏者の演奏を聞いてみて下さい。普通のコンサートも良いですが、こういう風に道端でしっとりとした素敵な演奏を聞けると、本当にスペインにいる喜びを感じますよ。
ビザ:私は結婚して家族ビザを持っているので、労働ビザについてはあまり参考にならないと思います。取得はかなり難しいと聞きましたが、それは特に中南米やアフリカの移民に対してですので、何か特殊技能がある人は比較的早くビザを取得しているようですよ。