Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

クリスマス・イブ

夫の叔母さんがかおりにくれたクリスマスの飾り用ボール。"Mi primera navidad (My first Christmas)"と書いてあります。

夫の叔母さんがかおりにくれたクリスマスの飾り用ボール。"Mi primera navidad (My first Christmas)"と書いてあります。

今年は、クリスマス直前の1週間を義両親と一緒にマルベヤ(Marbella)で過ごしました。夫はちょうどその期間メキシコに出張に行くことになり、折角休暇を取った私が娘の世話だけで終わらないようにと配慮してくれたのです。

が、この「配慮」というのは曲者です。なぜなら、私たちがマルベヤからマドリッドに戻るのが22日、義両親が義母の母(かおりのひいおばあちゃま)を迎えにレオンに行くのが23日、夫がマドリッドに戻るのが24日、そして同じ日の夜に我が家で夫の親戚を迎えてのクリスマスディナーとなっていたからです。その数14人!(もちろん、娘は抜きです。)

さらに付け加えれば、去年のブログにも書きましたが、24日にスペインで買い物をするのは狂気の沙汰。ほとんどのお店は24日は空けない上、空いているお店も午後2時で閉まる所ばかり。25日は全てのお店が閉まる為、最後の最後で買出しをすると、それはもう恐ろしいことになります。皆も大混乱を避けて朝早くから準備を始めますが、そこは計画性のあまりないスペイン人。毎年のことながら、直前にごった返す市場やスーパー、そこで順番待ちでケンカになる人達を何度見たことか・・・。24日のディナーのみならず、25日の丸一日の料理の準備もある為、焦る気持ちも分からなくはないですが。

このような理由で、夫が「マルベヤでゆっくりしておいで。」と言った時には、「仕事や家事で忙しくてクリスマスの飾り付けさえ満足にできていないし、あなたは今回は全然戦力にならないのに、どうしていつも直前のやっつけ勝負のプランばっかり考えるの・・・。」と半分怒って言ってしまいました。夫は夫で義母と私から同じ反応を返されたようで、「もう僕の方で大体の手はずは整えるよ!」と、出張前に親戚との食事分担リストを作り、詰め物の入った鶏の丸焼きを予約し、出張に出かけました。

マルベヤの海岸の遊歩道からの景色。日々の散歩が楽しみでした。

マルベヤの海岸の遊歩道からの景色。日々の散歩が楽しみでした。

マルベヤでの1週間は、マドリッドに戻ってすぐしなければいけないことを前もって
する為、準備にかなりの時間をかけました。テーブルクロスや食料の買出し、マドリッドで足りない分のお皿をマルベヤから借りる手はず、テーブルの飾り付け用品の品定め等々。娘はその間、おじいちゃんおばあちゃんとの時間も楽しんだようで、それはそれで良かったかなと思いました。

家の近くの公園(林)の木の枝を一部失敬!

家の近くの公園(林)の木の枝を一部失敬!

22日にマドリッドに戻った後、23日はかおりはお手伝いさんと一緒に残ってくれ、その間に義両親はレオン州に、私は最後の買出しの為にマドリッド郊外のいくつかのお店にも行き、リュックと買い物カートいっぱいの食料/プレゼント/オーナメント等々を買って戻りました。疲労困憊・・・。

24日に到着した夫は熱もあって半分病人状態。それでも、注文した鶏の丸焼きやワインのオーダーに出かけてくれました。朝からサラダの準備、娘の世話、テーブルやリビングの飾り付け、スープの準備等でバタバタしましたが、8時半位には何とか全てが完了!

今年のイブは、夫の叔父夫婦と奥さんの親戚と一緒に過ごしましたが、彼らとは2007年のクリスマスイブを一緒にお祝いしたことがあり、今回もとても楽しく過ごす事ができました。娘も皆にご挨拶をし、皆からお褒めの言葉をいただいてから、問題なくベッドでぐっすりと寝てくれました。(こういう時には良い子でいてくれるので、親としては有り難い限りです。)

記念写真に参加した後、娘はベッドに。

記念写真に参加した後、娘はベッドに。

ディナーは、お客さんが持ってきてくれたおつまみからスタート。イベリコ豚のハム、スペイン風コロッケ、赤ピーマンとタラのサラダ等を堪能。その後、私たちがマルベヤで準備した鮭のテリーヌと柘榴のサラダ。鮭のテリーヌはフランスの物でスペインではあまり馴染みがないですが、これもなかなか好評でした。

その後口直しにお味噌汁。(もちろん担当は私。)お味噌汁は、クリスマスディナーには向かないと言ったのですが、家族から「あっさりとしたスープが是非ほしい。お味噌汁は最高だよ。」と言われ、よく分からないうちに作ることに。結果、これが皆から大好評でした。

お肉のプレートには、鶏の丸焼きとトリュフ。これも美味しかったです。鮭のテリーヌはあまり食べない人達も、やはり慣れた鶏の丸焼きには食指が動くようで、完食でした。フルーツで口直しをし、夫の叔父の奥さんが持ってきてくれたチョコレートムースをいただき、これにてディナーは終了。

義父がプレゼント分配係。帽子は義母が被せました。

義父がプレゼント分配係。帽子は義母が被せました。

その後、皆でプレゼント交換会をしました。スペイン語では”amigo invisible (invisible friend)”と呼ばれるもので、誰かが買ったプレゼントが自分に当たるというもの。今回は、直前にくじ引きをして、誰が誰のプレゼントを買うのかが決まっていました。そして、受け取った人は、誰が買ったかを当てることに。これが思った以上に盛り上がり、気がついたら午前3時位まで皆で楽しく話しながら過ごしました。

以前は1−2時を過ぎると疲れ始め、3時はもう限界・・・という感じでしたが、今回はそこまで苦労せずに皆と楽しいひと時を過ごすことができました。これも慣れでしょうか?

皆とお別れをしてから、今度は家族でのプレゼント。我が家では皆実用的なので、必要なものをプレゼントし合うのが当たり前ですが、それなりに可愛く包装して・・・と準備した所、気がついたらプレゼントの山になっていました。これを開け始めたのが午前5時。皆が床に着いたのが6時前。やはり、スペイン時間はかなり違いました。

家族でのプレゼントを開ける前。大量のプレゼントを目の前に、疲れで寝てしまいそうな夫・・・。

家族でのプレゼントを開ける前。大量のプレゼントを目の前に、疲れで寝てしまいそうな夫・・・。

こちらに来てよく思うのが、スペイン人にとっては夜更かしをするのも楽しみの一つだという事。個人的には、次の日お昼過ぎに起きると「今日一日が短い。」とついつい残念に思ってしまうんですが、これもまた日本人的メンタリティのようです。スペイン人は、「その分夜が長かったから良かったじゃん。」と言いますね。そんなこんなで、楽しいけれど休めないクリスマスが、今年も無事に過ぎ去りました。

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2 Comments

  1. クリスマスお疲れ様でした!
    素敵なディナー&飾り付けですね~♪
    プレゼント交換会も楽しそう!
    一年の一大イベントですよね。
    我が家も、両親と私たち家族だけでしたが、ささやかなディナーを
    しました。偶然にも、スープは同じ味噌汁です!
    私の手抜きとも言えるのですが、主人は味噌汁が大好きなので(笑)

    • あけましておめでとうございます!
      スペインに来て、本当に「一年の一大イベント」だと身にしみて感じています・・・。
      それにしても、MIGUさんのお家でもお味噌汁だったんですね。
      私の夫もお味噌汁が大好きで、旅行で胃が疲れると「マドリッドに戻ったら味噌汁だ。」とよくいいます(笑)
      MIGUさんの旦那さんとは気が合いそうですね♪