Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

Toledo

修道院の2階

修道院の2階

昨日はアメリカ人の友人と二人でトレドに行ってきました。初めてAVE(日本の新幹線のようなもの)に乗り、30分の電車の旅をしてあっという間に到着。

トレドはUNESCOの世界遺産として登録されており、画家のエル・グレコがその場所を愛して亡くなるまで住んでいたことでも知られています。街の歴史を少し。

この街は、560年〜711年は西ゴート族の首都となり、8世紀からはイスラム教徒によって征服されます。(特に後ウマイヤ朝の下で繁栄。)ユダヤ人との融和政策も行っていたとか。レコンキスタ(国土回復運動)によってトレドは再度スペイン人に征服され、一時はスペインの首都となりますが、フェリペ2世がマドリッドに遷都したことにより、首都としての機能はなくなります。(フェリペ2世は、「首都ならスペインのど真ん中に置きたい」と思ってマドリッドに遷都したらしいです。単純です。)

というわけで、トレドには以下のような特徴があります。

  • ヨーロッパの文化、イスラム文化、ユダヤ文化が混在
  • 塀とお堀(?)で囲まれた城塞都市
  • エル・グレコの家があり、絵画が至る所にある

特に面白いのは、キリスト教の教会がイスラム建築であったり、ユダヤ教徒の為のシナゴーグがアラブ・ヨーロッパ文化のミックスであったりする所でしょうか。

パティオに面した修道院の窓

パティオに面した修道院の窓

城下町だけあって、道が細くてくねくねしているのも面白かったです。ユダヤ教徒地区、キリスト教徒地区、イスラム教徒地区と別れてはいるものの、昔は仲良く一緒に生活をしていたようです。イスラム教徒地区という所は行けませんでしたが、至る所にアラブ建築の影響が見られ、楽しい一時を過ごすことができました。

写真は、トレドの城塞都市を外から撮ったものと、イスラム建築のキリスト教修道院(El Monasterio de los Reyes)の中の写真です。

ただ一つ注意点が。。。夏のトレドはものすごーく暑いです。昨日は45度でした。(水を3L位飲んでしまった。)そのせいなのか、スペイン人の気質のせいなのかは分かりませんが、店員の対応は最悪。不親切な人が多すぎ!!有名な観光地だからって、対応悪くても稼げるからって、その態度はないでしょう!

というわけで、私も店員に文句を言ってしまいました。。。あまりしたいとは思わないんですが、やっぱりされっ放しでは旅の嫌な思い出になってしまうので。。。(^^;)
スペイン観光の際には是非トレドにも行ってみて下さい。でも、不親切な人にはどうぞご注意を!

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3 Comments

  1. 日記を読ませてもらいながら、トレドの風景と歴史も一緒に楽しませてもらいました♪
    偉大な芸術家がこの土地を愛していたんだー、実際私と同じ景色を観ていたんだー、って思うともうそれだけで私は胸がいっぱいになってしまいます!
    Harukiさんと店員との闘い(笑)ずいぶん自然なことと思えるようになってきちゃいました。対抗することも大切なコミュニケーションの1つなのかなと。

  2. どこでもその地域の歴史はいろいろあるものだけど、トレドは特にその歴史の深さと様々な文化の関わりが面白かった場所の一つです。
    私も「1000年以上前に既に存在してたなんて!」とか思って感動しちゃったよ(^^)
    うーん、店員さんとの闘いはねぇ、お菓子屋さんで私のアメリカ人の友達がバカにされたから、「こんな不親切な場所では買いません。トレドじゃなかったら繁盛しないよ、このお店。」って言ってお店を出た程度なんだけどね。
    でも、日本は本当にマナーが良いなとつくづく思うよ。

  3. 西ゴート族、後ウマイヤ朝、フェリペ二世、、、世界史でやったなぁ。高校生の時は受験もあったのし世界史好きだったから必死で覚えたのに、今では内容が思い出せないよ〜。
    東京に戻ったら教科書見直してみる!
    世界史の舞台になったような場所にいくと、いろんなイマジネーションが湧いてきてワクワクしてくるよね〜。
    それにしても45度かぁ。 想像を絶する。
    暑いときは発汗で体内から塩分が失われるので、水だけじゃなくてスポーツドリンクみたいなのでミネラル?も補給した方がいいらしいよ。
    八月もそろそろ後半。暑さもちょっとやわらいでくれるといいよね。