職場のクリスマス・ディナー
先日、私の職場と夫の職場のクリスマス・パーティーがそれぞれありました。日本では会社のクリスマス・パーティーというのはあまりありませんよね?色々違いがあって面白いですよ。
日本では忘年会が一般的で、仕事の後に皆で一緒に忘年会会場まで行って夕食を一緒にとり、その後二次会というのが一般的だと思います。最近では欧米風にクリスマス・ディナーを開催する会社も増えているようですが、どちらかと言えばお客さんを招いてのクリスマスイベントが一般的で、従業員全員でのディナーはまだ一部に留まっているそうですね。
私の職場のクリスマス・ディナーはホテルの一室を借り切ってのパーティーでしたが、夫の職場のディナーは、社員が少ないこともあり、ホテルの中のレストランでゆっくり行われました。両方の共通点は、参加が強制ではないこと、カップル同伴で参加できること(これも強制ではありません)、カップルがいなければ異性の友人にエスコートしてもらうのも可能であること、子供は参加不可なことです。この辺りが、やはり欧米のカップル文化だなと感じました。
夫の方のディナーでのドレスコードはビジネスカジュアル。仕事の後に直接レストランに向かった人達がほとんどだったので、服装はディナーを意識して夜も映える格好の人がほとんどでした。
夫の職場のクリスマスディナーは、小規模ということもあり、私の妊娠糖尿病に合わせたメニューを特別に組んでもらうことができました。オーブンで焼いた新鮮な野菜や美味しいサラダを準備してもらい、本当に満足の夕食でした。また、職場の同僚やカップルが色々な国の出身だったこともあり、それぞれの国の話も聞けて楽しかったです。
私の職場のクリスマスディナーの話に戻ります。定時にほとんどの女性はさっとオフィスを後にし、ヘアスタイルを整えるために美容院に向かっていました。(私は行きませんでした。というか、皆がその為に急いで帰ったことにも気づきませんでした・笑)
ファッションですが、ホテルの広間を貸切りということもあり、夫のディナーよりもかなりフォーマルな服装の人がほとんどでした。男性のほとんどはスーツとネクタイ。女性ほど気合いをいれることはないですが、クリスマスということで、ちょっと明るい色のネクタイをしめたり、少し面白みのあるカフスボタンを着けたりします。ちょっとしたアクセントにお洒落が光ります。
女性はと言うと、これはもう様々です。ちょっとしたお洒落着という人もいますが、大体の人はもう少しドレスアップした感じです。ワンピースか、あるいは上下同じ色のツーピースという人がかなり多いです。
日本だと、40代/50代の女性はある程度控え目にしているケースが多いですが、こちらではそういったことはあまりないようです。肩をすべて出したりスリットの入ったドレス等を着て、日本人の感覚からするとかなりセクシーな着こなしをする人もいました。その反面、場にそぐわない程派手なドレスはシックとは思われないようで、下手に広がり過ぎたスカートやきらびやかなドレスは不評だったようです。(この辺りの女性のコメントは厳しいですね!)その辺のさじ加減が難しいところです。
日本とスペインのファッションでは色々な違いがありますが、一番大きな違いは、女性が「可愛らしいお洒落」をするかそうでないかだと感じました。日本の若い女性のテイストは、一般的に「可愛らしい」のですが、ほんわかした感じやお姫様のような感じのものが多く、こちらで言う「大人のシックなお洒落」とはちょっと違う種類に捉えられるようです。住んでいて少しずつ学んだことですが、ヨーロッパでは洋服のラインの美しさ、生地の良さ、アイロンがしっかりとされたかどうか等に目が行くようです。日本では一般的にフォーマルな西洋式のパーティー文化がそこまで浸透していないせいか、単にテイストが違うせいか、やはり好みの違いを感じます。そういった違いに慣れていくと、さすが海外滞在歴の長い日本女性は、ファッションが垢抜けているなぁ、と感じることが多いです。(というコメントも、私自身の好みが変わってきたせいだと思いますが。)
ディナーは最初はカナッペ等の軽いものから始まりました。色々な人に挨拶をし、立ち話をしながらテーブルを回ります。1時間位です。その後、皆でテーブルにつき、本格的なディナーです。
一息ついてからは宝くじです。その後は恒例のダンス。若い世代から60代までが楽しめるようにと色々な曲を流していましたが、やはり盛り上がるのは新しい曲ですね。皆でたくさん踊り、たくさんおしゃべりし、本当に楽しいひと時を過ごしました。
私たちは朝の3時位に会場を後にしましたが、まだ踊っている人はいっぱいいました。本当に、こういう時のスペイン人のエネルギーには脱帽です。
日本のように、同僚と良く夕飯を一緒にとる風習も素敵ですが、こういったお洒落をしてのディナーも素敵だなと思いました。皆の別の一面も垣間見れる感じです。これから、こういったパーティーの風習が日本にも定着して行くのか、ちょっと楽しみでもあります。