Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

家族でのクリスマス

今年のクリスマスは、一昨年同様夫の家族と一緒に我が家で過ごしました。

柘榴のサラダとサーモンのペースト(rillette)

柘榴のサラダとサーモンのペースト(rillette)

前も少し書きましたが、ヨーロッパの多くの国同様スペインでもクリスマスは一大イベントです。クリスマス前には商戦が始まり、お店には丸焼き用の七面鳥や鶏肉が沢山並び、エビやカニ、牡蠣の値段が高騰します。それを見据えて前もって魚介類を買って冷凍する賢い人達もいますが、そこはやはりスペイン。最後の最後に準備に追われる人も沢山います。時にはクリスマスイブに市場で行列を作り、割り込みやら何やらでケンカをしている人も・・・。

スペインでは、通常クリスマス(25日)は全てのお店が閉まります。クリスマスイブ(24日)は開いているお店もちらほらありますが、開いていてもお昼までという所がほとんど。どうしても必要な買い物がある場合、市の中央のデパートや特別なお店に行かなくてはいけません。私たちは買い物を既に済ませていましたが、クリスマスイブに焼き立てパンを買いにデパート(El Corte Inglés)に行きました。思った通り、かなりの人だかりです。

クリスマスイブのディナー直前に買い物をする人達はこのデパートへ。

クリスマスイブのディナー直前に買い物をする人達はこのデパートへ。

クリスマスイブのディナーですが、私の妊娠糖尿病に合わせて皆が色々考えてくれたお陰で、皆が楽しめて私も色々試せるメニューになりました。

一皿目は柘榴とアンディーブ(スペインではescarolaと呼ばれ、普通のアンディーブとは区別される葉ものです)、リンゴのサラダとサーモンのパテ(rilletteと呼ばれます)。サラダはアンディーブの苦みとリンゴの甘み・酸味が合わさって美味しかったです。パテは手間がかかりますが、やはり家で作るとサケの風味が豊かです。

キノコを数種類混ぜると風味が豊かで本当に美味しいです。

キノコを数種類混ぜると風味が豊かで本当に美味しいです。

二皿目は鶏の丸焼きとキノコ。鶏の丸焼きは夫と義父の仕事で、かなり大きな鶏を用意し、中には粗塩とハーブのミックスを詰めて作りました。鶏が柔らかくてジューシーでした。最後にトリュフをちょっとかけたのですが、夫のおばあちゃんが鶏肉の焦げと思って全て取り除いていたのが面白かったです。

こんなに大きな鶏肉はなかなか食べないですね。去勢して太らせた鶏で、スペイン語ではcapónと呼ばれます。

こんなに大きな鶏肉はなかなか食べないですね。去勢して太らせた鶏で、スペイン語ではcapónと呼ばれます。

中に塩を入れている様子。かなりの大量投入です。

中に塩を入れている様子。かなりの大量投入です。

デザートは私の作ったケーキでしたが、サーブに忙しくて写真を撮り忘れました・・・。日本で言うスポンジケーキのレシピを少し変え、ロールケーキにしてブッシュ・ド・ノエルを作りましたが、スポンジケーキはいつでも皆に好評です。こちらのケーキはお砂糖とバターがしっかり入っているせいか、口当たりの軽いケーキは喜ばれるようです。

今年は中央にドライフラワーと木のオーナメントを混ぜたものを置きました。オレンジ色がアクセントになっていたので、オレンジ色に焦点を当ててパチリ。

今年は中央にドライフラワーと木のオーナメントを混ぜたものを置きました。オレンジ色がアクセントになっていたので、オレンジ色に焦点を当ててパチリ。


どれから開けようかな?

どれから開けようかな?

夫の叔父夫婦と祖母が来てのクリスマスディナーは、くつろいだ雰囲気で進みました。真夜中を過ぎてからのプレゼント交換では、日本とスペイン両方で娘用にいろいろなプレゼントをいただいたので、私が大量のプレゼントをもらっているような状況でした。改めて、娘の誕生を皆が楽しみにしてくれているのが嬉しかったです。

プレゼント交換の後は、皆で歌を歌ったりゲームをしたりしました。スペイン語での言葉当てクイズをスペイン人とするのはかなり難しかったですが・・・気がついたら私たちのチームの勝ち!ホッと胸をなでおろしました。

そんなこんなで朝の4時過ぎまで皆で過ごし、お客さんを見送った後は簡単に食器を片付けて終了。ようやく寝たのは5時半位でしょうか。いつものことながら、スペイン人のタフさには頭が下がります。

今年のクリスマスも皆で楽しく過ごせたことに感謝しつつ・・・。

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