Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

赤ちゃんの寝床

寝ている娘。誕生祝にいただいたトトロと一緒に。

寝ている娘。誕生祝にいただいたトトロと一緒に。

私は末っ子だったこともあり、物心ついた頃には、兄・姉と一緒の子供部屋に川の字に敷かれたお布団で寝ていました。でも、本当に小さかった頃は両親の部屋で一緒に寝ていたと聞きました。所謂、「布団で親子で川の字」という状態です。

よく日本と欧米の違いとして出て来る例の一つが、この「親子で川の字」だと思います。「子供が生まれると、日本では子供が2−3歳になるまで川の字で寝る。逆に欧米では、子供は親と一緒には寝ない上、1歳にならないうちから夫婦の部屋と子供部屋をきちんと分ける。」ということ。確かに、これはある程度真実だと思いますが、赤ちゃんが本当に小さくて夜の授乳が必要な時には、親と一緒に寝ている赤ちゃんもいます。ですので、全部ではないですが、実は「親子で川の字」はヨーロッパでもあり得ます。

ベッドで赤ちゃんのスペースを確保する為に、こんなものも使われます。ちょっと大げさな気もしますが・・・。

ベッドで赤ちゃんのスペースを確保する為に、こんなものも使われます。ちょっと大げさな気もしますが・・・。

欧米の大多数のケースでは、赤ちゃんは自分のベッドを持っていて、親の近くで寝ます。ここでは生後すぐから6〜9ヶ月頃まで使われる欧米のベッドをご紹介します。

Mop and Squeakというメーカーのものです。

Mop and Squeakというメーカーのものです。

赤ちゃんはバスケット型のベッドかミニベッドで寝ます。このバスケット型のベッドはMoses Basket (スペイン語では”Moisés”)と呼ばれますが、何とこの名前は旧約聖書に出て来る預言者モーセから来ています。

モーセはエジプトに生まれたヘブライ人ですが、モーセが生まれた頃、エジプトにヘブライ人が増えることを心配したファラオが、ヘブライ人の男児を殺すように命令を下したと言われています。モーセを隠し切れなくなった家族は、モーセをパピルスの籠に入れてナイル川に流します。これを、たまたまナイル川で水浴びをしていた王女が見つけて拾い上げるという話です。さすがヨーロッパはキリスト教国だけあって、こういった言葉にも聖書の影響が出ていますね。

赤ちゃん用品のお店に行くと、こういったMoses Basket用のシーツやカバーのセットも沢山売られており、皆それぞれのバスケットの色に合わせたものを買っています。日本にはないものだと思いますが、お客さんが来た時に寝ている赤ちゃんをリビングに置いたり、常に赤ちゃんを目の届く場所に置いておくのに便利ですよ。

我が家の赤ちゃん用ベッド。お客さんが来た時に赤ちゃんを見せるのにも便利です。近くにあるバッグはLand's Endのもので、以前イニシャルを入れて注文しました。おむつや赤ちゃん用品をまとめておくのに便利です。

我が家の赤ちゃん用ベッド。お客さんが来た時に赤ちゃんを見せるのにも便利です。近くにあるバッグはLand's Endのもので、以前イニシャルを入れて注文しました。おむつや赤ちゃん用品をまとめておくのに便利です。

余談ですが、私の友人で、「赤ちゃん用のベッドを買ってもすぐ大きくなるから、子供用のもう少し大きいベッドを買えば十分。」と言っていた人がいます。その後「やっぱり赤ちゃんの時代にしか使えない小さなベッドがあった方が良かった。動かしやすいし、子供を安心して置いておけるし、随分世話が楽になったと思う。」と言っていました。私たちも赤ちゃん用品は極力買わないようにしていますが、このMoses basketは使って良かったと思うものの一つです。

これらのバスケットの他、赤ちゃん用のミニベッドもあります。サイズは大体バスケットと同じです。

スペイン語ではMini cunaと呼ばれます。www.tiendasdebebes.com

スペイン語ではMini cunaと呼ばれます。www.tiendasdebebes.com

その後は子供用ベッドに移行します。そして、子供用ベッドに移行する頃には、子供は自分の部屋で寝るようになります。

日本ではこれを一貫してお布団にすることが多いので、無駄がないと言えるかも知れませんが、赤ちゃんの短い期間にこういった小さなベッドを使うのも、それはそれの良さがあると思います。

さて、皆さんはどちらがお好みでしょうか??

Tagged as: , , ,

Leave a Response