待ちに待った休暇
「引越しをしてから休暇」と言う夢が破れ、夫も私も、そして引越しを手伝おうと一日お休みを取ってくれた義弟も、遠くから駆けつけてくれた義母も皆疲労困憊。とは言え、次の日からの休暇はやはり有り難いもの。気持ちを切り替え、まずは休暇を楽しむ事にしました。
休暇の場所は、私たちがよく行くマラガ県のマルベヤ。この家については、2006年、2009年年初、2011年年初の日記にも書きましたが、特に何をするでもなく家族でゆっくり過ごし、浜辺に行ったりプールに行ったり・・・とゆるりゆるりと過ごすだけです。とは言え、マンションを住みやすく変えたり、買い物に行って食事を作ったりするだけで、あっという間に一日が終わります。このマンションの近くに来るとジャスミンの匂いが漂ってきて、最近はそれだけで「ああ、休暇だなぁ。」と感じるようになりました。
今回は娘を連れての初めての休暇です。赤ん坊が一人増えるだけで、こうも荷物が増えるのかとびっくりしました。ベビーカー、車のベビーシート(マラガ駅からマルベヤまで車を借りたので)、おむつ、離乳食、タオルケット等々、気がついたら夫と私の荷物以上に膨れていました。また、今回は義母の母(かおりのひいおばあちゃま)もレオン州から参加したので、マルベヤの家に到着した時には、スーツケースの山!荷物を片付けて休暇らしい休暇を迎えた時には、もう夜中近くになっていました。
ひいおばあちゃまはかなりの高齢の為、今は一人で暮らすのは大変で施設に入っていますが、同じ村の施設なので知り合いも多く、それなりに元気に過ごしているようです。ひとりでじっと考え込んだように座っていることが多くなりましたが、やはり赤ちゃんパワーはすごいもの。かおりがちょこちょこと動くので、ゆっくりしている暇もないらしく、楽しく赤ちゃんと一緒に手を動かしていました。
休暇では、まず朝食の買出しから一日が始まります。夫と私が早起きをすると、娘を連れて近くのスーパーまで行き、そこで朝食のパンと新聞を買って戻り、フルーツとコーヒーの準備をします。義父が早起きをすると、散歩を兼ねた買出しは義父の担当になります。
遅い朝食の後は、皆で談笑。こっちの人はとにかく会話の時間を大切にするので、朝食が1時間位かかることは当たり前です。その後、片付けやプールで一泳ぎといったことをし、家を掃除し、そして昼食の準備です。そして、またゆっくり話をし、夕方には浜辺に散歩に行き、気が向けば海で泳ぎ、夜10時〜11時に夕飯。そんな毎日を過ごしました。
この休暇中に、同じ建物で休暇を過ごす人達とプールで顔見知りになり、色々話を楽しむようになりました。また、ハーフの娘を連れて歩くといつも皆の目をひくらしく、娘のお陰で子供達ともたくさん話すようになりました。(娘は男の子とよく間違えられましたが。)子供達には娘の名前が新鮮だったらしく、あっという間に「かおりー!」と周りから呼ばれるように。嬉しいことです。
娘にとって初めてのプールと海。最初は泣くかなと思っていましたが、最初は難しい顔をして海に入ったものの、あっという間に慣れました。プールは特に好きになったようで、夫や義母と一緒にプールに入ると大はしゃぎ。毎日プールに通ったせいか、そのうち潜ることもするようになり、腕につける浮き袋をずっと吸うようになりました。
子供の成長は本当に早いもので、2週間の休暇の後には、娘は一人でタオルを使って「いないいないばあ」をするようになりました。食事の量も増え、表情もさらに豊かになったようです。おばあちゃまが歌う「ロバさんの歌」が大好きで、これをおばあちゃまが歌うと声をあげて笑うように!体も一回り大きくなり、いくつかの洋服はちょっときつめになった位です。子供服はたくさん着せて写真を撮らないと、あっという間に着られなくなりますね。
2週間の休暇はあっという間に過ぎましたが、皆とゆっくり過ごし、本をいっぱい読み、美味しいものをたくさん食べたお休みでした。さて、今度こそ本格的な引越しが始まります。